卓球の2018ワールドツアーのブルガリアオープン3日目の8月18日は、男子と女子のシングルスの準々決勝と準決勝が行われた。
松平が張本を破り決勝進出
男子シングルスは本戦3日目に日本の3選手が出る準々決勝と準決勝が行われた。
準々決勝では、松平健太は前日の2回戦でオフチャロフを破った中国の鄭培鋒と対戦しゲームオール(11-6,7-11,13-11,11-9,10-13,7-11,11-3)で勝った。張本智和は生きるレジェンド、ベラルーシのサムソノフと対戦し、途中まったく手が出ない状況となったが、タイムアウトで立て直し一気に勝負を決めた(11-4,11-8,9-11,3-11,11-6,11-5)。丹羽孝希は中国の許昕と対戦したが丹羽が悪かったのか許昕が良かったのか一方的な試合で敗退した(1-11,6-11,9-11,7-11)。
夜に行われた準決勝は松平健太と張本智和の対戦となり、松平が準々決勝の好調さを維持して張本に調子を出させず押し切った(11-5,11-6,9-11,6-11,11-7,11-6)。もう一方の準決勝は許昕と馬特とこちらも同国同士の対戦となり許昕が馬特を退けた(11-9,11-8,11-2,11-8)。
平野、石川は準々決勝で中国選手に敗れる(8/18)
平野美宇と石川佳純は大会3日目の8月18日に行われた準々決勝で敗れた。
平野美宇の相手は若手の劉高陽で平野美宇は約5年にジュニアの大会で敗れていて2戦2勝だが、シニアの大会にはなかなか出場しないのでしばらく対戦はなかった。劉高陽は1回戦の加藤美優とはゲームオール、2回戦のリ・シャン戦でも4-2と苦労して勝っているので、今回調子が良さそうな平野美宇には十分勝ち目はあると思っていたが、いいショットがあるものの精度が上がらずミスが連続していつものように首をかしげる場面が連続し、自分のペースが掴めないまま1-4で終わってしまった。丁寧との対戦でも迷いのなかった先月のオーストラリア戦の方がよかったように思う。コーチも変わって、ここ1年の迷いを吹っ切れたかと思ったが、なかなかのようだ。
石川佳純はその丁寧と対戦した。最近の石川は中国選手相手でも打ち負けなくなった。先月のオーストラリアオープンでも丁寧と対戦し、負けはしたものの打ち負けていなかった。今回も、丁寧との打ち合いをたびたび制し1ゲーム目を幸先よく11-8で奪った。2ゲーム目は石川が5-3とリードの場面で丁寧がサーブの高さでフォルトを取られ6-3となった。1ゲーム目ですでに注意されていたためだが、今大会では石川や馬龍も1回戦でこれに集中力を切らされた。丁寧は気持ちを整えるのに時間がかかり、石川が馬場コーチのもとに行く場面もあったが、結果として丁寧への声援と拍手が増え丁寧を勇気づけることになった。丁寧はこのゲームを12-10と逆転し、次のゲームは石川が11-7で取ったが、その後丁寧が11-4、11-8、11-7で取り、石川は逆転で負けた。
佐藤は粘りの善戦およばず決勝進出を逃す(8/18)
男女の準々決勝終了後に準決勝が行われ、前日の準々決勝で準決勝進出を決めていた佐藤瞳が中国の王芸迪と対戦した。
佐藤瞳は驚異の粘りで1、2ゲーム目を11-7、11-9と奪い勝利が期待されたが、王芸迪が慣れたのか、佐藤のミスも増え始め3ゲーム以降、7-11、4-11、10-12、6-11とストレートで奪われ逆転で負けてしまった。
もう1つの準決勝では、丁寧が同じ中国の劉高陽を4-1(11-3,11-4,10-12,12-10,11-4)で下している。
最終日(8/19)のスケジュール
女子ダブルス決勝:石川佳純/伊藤美誠 vs 劉高陽/張瑞(中国) 19:00
男子ダブルス決勝:大島祐哉/森薗政崇 vs 馬龍/許昕(中国) 19:40
女子シングルス決勝:丁寧(中国) vs 王芸迪(中国) 20:20
男子シングルス決勝:松平健太 vs 許昕(中国) 21:10
時間は日本時間。前の試合の進み具合で開始時間は前後します。
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