この日午前中に行われたシングルス2回戦で中国の周雨に4-0のストレートで勝っていた張本智和はこの日最後の19:30に行われた準々決勝でリオオリンピックと昨年の世界選手権の金メダリストで現在世界ランキング2位の中国の馬龍と対戦した。
張本智和は初めから得意のバックハンドで積極的に攻め、1ゲーム目を11-8で奪うと、勢いそのままに11-9、11-7と奪い、王者馬龍相手にゲームカウント3-0と王手をかけた。さすがに、馬龍はこのままで終わらせず第4ゲームを11-3、第5ゲームを11-2と2ゲームで張本に5ポイントしか与えずここから一気に巻き返すかに見えた。また、張本も勝ちを意識したのかもしれない。第6ゲームでは第1ゲームから第3ゲームと同じ展開に戻り張本がまた攻め続けとうとう11-6で王者馬龍に勝った。
張本は約3年前にワールドツアーに挑戦し始めたころに一度馬龍との対戦があるがそのときはまだ体も小さくまったく歯が立たなかった。3年越しのリベンジに成功し、馬龍とは1勝1敗の5分となった。
試合後の張本智和のインタビュー:
「自分のサービスが効いていて、そこから五分五分ぐらいだったので、ほんとにいい出だしでした。簡単に2ゲーム取られてしまったので6ゲーム目なんとか競って、競って競って4-2で勝ちたいと思ってたので、そこでしっかり粘ることができました。まだ、1回勝っただけなので。今大会まだ準決勝、決勝が残ってるし、これからもたくさん試合があるので、またずっと勝てるように、また頑張りたいです。」
試合後の馬龍のインタビュー:
「この3年間、張本は一生懸命練習して非常に上手くなっている。 また、多くの世界のトッププレイヤーと戦うことで上達している。今日はあまりうまくプレイできなかった。 不必要なミスが多く、相手はリードし続けることができた。」
(インタビューは次のITTFWORLD のビデオより)
張本智和は、昨年の快進撃では水谷隼やドイツのボルには勝ちましたが、さんざん中国の許昕に当たり勝てず、他の中国選手にも負けていました。
最初に中国選手に勝ったのは(ジュニアは除く)、今年4月のアジアカップの予選でいきなり世界ランキング1位の樊振東(ファン・ジェンドン)に勝ったのが最初でした。そして、先週の中国オープン(先週)で張継科を倒し、昨日の2回戦で周雨、準々決勝で馬龍と立て続けに3か月で4人も倒してしまいました。1人でも倒すのが大変なのに驚異的スピードです。今回、決勝に進めば張継科と再度対戦する可能性があります。
2018ジャパンオープンの詳細についてはこちらをご覧ください。
0 件のコメント:
コメントを投稿