西海岸での成功が東海岸でも繰り返された - 伊藤美誠がまたも劉詩雯を破る
2018/11/03
5月初めにスウェーデンの西海岸のハルムスタッドで行われた世界選手権決勝での予想外の成功が、今度は約5か月後にスウェーデンの東海岸でまた繰り返された。
2018スウェーデンオープンの女子シングルス準々決勝で第7シードの伊藤美誠が、第5ゲームでマッチポイントを1回凌いだあと第2シードの中国の劉詩雯を7ゲームで逆転で破った(12-10, 7-11, 7-11, 5-11, 13-11, 11-7, 11-8)。
伊藤美誠は劉詩雯を倒しに戻って来た(写真:Ireneusz Kanabrodzki) |
ハルムスタッドでは逆転負けを期しているだけに、劉詩雯のプレーはナーバスで何かを起こるんじゃないかと心配げだった。それが、第1ゲームの最後に現れた。ラリーでは問題がなかったものの、最初のバックハンド・アタックをしようとしたときにミスが出てしまった。
劉詩雯は8-10とリードを許し、10-10にしたものの、伊藤美誠のバックハンド側を狙ったサーブが長すぎた。これで伊藤のチャンスとなり、伊藤がこれをものにした。
劉詩雯はすぐに第2ゲームと第3ゲームを取り、徐々にプレーにも自信がでて、落ち着きを取り戻してきた。2-1とリードし、第4ゲームで、劉詩雯が最初から3ポイントを連取すると、伊藤美誠は、たぶん劉詩雯が主導権を握っていると感じたのだろう、タイムアウトをコールした。その不安は当たり、そのゲームを劉詩雯が取りゲームカウントが3-1となった。
劉詩雯の勝利が近づいていると誰もが思ったが、伊藤美誠は違うことを考えていた。あくまで自分を信じ切っていた。第5ゲームで伊藤は10-9とリードしたが、10-11とされた後マッチポイントをしのいでこのゲームをものにした。第1ゲーム同様、劉詩雯は大事なポイントで躊躇して決めきれなかった。
これで、伊藤美誠は気を良くし、第6ゲームを5-1とリードした伊藤はもう前だけを見ていて、第7ゲームを見据えていた。いいスタートを切ることが必須だが、劉詩雯が5-4とリードしてエンドを変わるまではどちらも主導権を握れていなかった。どちらの選手もサーブが正確だが、伊藤美誠が同点に追いつき7-6とリードしたところで劉詩雯がタイムアウトを取った。タイムアウトは伊藤美誠に有利に働き、タイムアウト後の3ポイントを伊藤が取り4回のマッチポイントを握り、3回目で勝利を決めた。
「スコアのことはまったく考えませんでした。1ポイントずつ取り、
1ステップずつ進むようにし、自分自身を信じました」伊藤美誠
「伊藤はいい選手です。3-1とリードしたときに集中できませんでした。
特に第5ゲームと第6ゲームでは集中力を失ってしまいました。伊藤は、
サービスを変えて来て、チャンスが広がりました」劉詩雯
伊藤美誠は今日の午後に行われる準決勝で丁寧と対戦する。
(イアン・マーシャル, 記者)
元のITTF Newsの記事はこちらをご覧ください。
なお、2018スウェーデンオープンの女子シングルスの詳細についてはこちらをご覧ください。
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