木下アビエル神奈川と日本生命レッドエルフは試合前は勝ち点の差が3で、日本生命レッドエルフが4勝0敗だと勝ち点4となり首位に立てる。
レッドエルフは第1マッチのダブルスで前回の木下アビエル神奈川戦で逆転負けを喫した中国ペアが雪辱を果たし(11-9, 11-4)、第2マッチのシングルスでは早田ひなが出足が悪く1ゲーム目こそ接戦になったが、1ゲーム目後半からどんどん波に乗り、対戦相手の浜本由惟も手が付けられないといった様子で、早田がストレート(15-13, 11-4, 11-5)で取った。
4勝0敗も見えてきたが、そのために越えなければならない石川佳純が満を持して第3マッチに登場してきた。日本生命レッドエルフはここで台湾の陳思羽(チンズーユウ)を出したが集中力を高めた石川に3-0(11-7, 11-4, 11-4)と圧倒されてしまった。これで勢いに乗った木下アビエル神奈川は第4マッチで長﨑美柚が中国の蒋慧(ジャンホイ)に3-1(11-9, 12-10, 9-11, 11-9)で勝って2勝2敗とした。
Tリーグのチームマッチは通常4マッチを行うが、2勝2敗となった場合はチームマッチの勝敗を決める1ゲームのみの決定戦(ビクトリーマッチ)が行われ、勝者チームは勝ち点3、敗者チームは勝ち点1となる。
ビクトリーマッチは、会場の期待どおり石川佳純と早田ひなのエース対決となった。おそらくおおかたの予測は実力で上回る石川が有利と見たと思うが、早田が第2マッチでの好調さを維持しポイントを先行し先に10-6でマッチポイントとした。ここで石川が日本のエースの維持を見せ4連続ポイントを取って10-10のデュースに持ち込んだ。しかし、最近の早田ひなはデュースからのゲームをことごく取っていて、このときも後で監督が「急にひらめいたんでしょう」というような意外性のあるサービスで12-10と試合を決めてしまった。ビクトリーマッチは1ゲームだけで勝敗が決まるため、このように実力より勢いが上回ることがあるのでおもしろい方式である。
早田ひなの活躍で貴重な勝利を上げたレッドエルフ |
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