「2連覇して伝説(レジェンド)になりたい」と言っていた平野美宇ですが、準決勝で中国の劉詩ウェンに敗れ優勝を逃してしまいました。
スコアは、ゲームカウント0-4(5-11、7-11、1-11、6-11)でした。平野美宇はまだ劉詩ウェンには勝ったことがありません。今年は、アジア選手権の団体戦決勝で対戦しましたがそのときも1-3で負けています。今回は、平野美宇を完全に意識して対策をして来たようで「美宇も進化しているのでしっかり対応してくるが、こちらも対策している」と言っていたとテレビ東京の記事にありました。尊敬する劉詩ウェンにここまで意識してもらえるのは嬉しいことですが、試合では第2ゲームと第4ゲームの前半に少し攻めることができたものの、完全に抑え込まれ自分の試合をさせてもらえませんでした。やはり技術の差があると感じさせられます。また、劉詩ウェンはミスも少なく安定しています。
準決勝で敗れた平野美宇は、もう1つの準決勝で中国の朱雨玲に敗れた台湾の鄭怡静(チェンイーチン)と3位決定戦を戦いました。平野美宇と鄭怡静の対戦は昨年の決勝戦と同じ顔合わせです。昨年はストレートで勝っているので楽勝かと思いました。1ゲーム目は11-8で取ったのですが、鄭怡静も平野美宇の攻撃に対応できていました。第2ゲームでも以前は決まっていた攻撃に対応され、5-11で取られてしまいました。第3ゲームは11-9でなんとか取ったもののだんだん鄭怡静ペースになり、第4ゲームを9-11で逆に取られ、その後も自分のペースに持ち込むことができず第5、6ゲームを5-11、8-11で連取されてしまいました。
今回のワールドカップでの平野美宇はけして調子は悪くなかったと思います。準決勝の劉詩ウェン戦は自分の試合をさせてもらえなかったのは今の実力や経験の差ではしかたないのでしょう。3位決定戦は、今回は中国選手がいるので前回チャンピオンということは意識しないと言いながらもやはり期待値を高く置いてしまい昨年のワールドカップや今年のアジア選手権のように「無心」では戦えず、こんなはずではと体が硬くなって反射的な動きが相手に負けていたように感じます。
しかし、4位と言っても3位決定戦がなかった世界選手権と同じ位置だし、昨年の優勝がなければ上出来と感じるはずの結果なので、けして悪い成績ではない思います。11月も大会が続くので頑張って欲しいです。
2017女子ワールドカップ最終日の結果と感想はこちらをご覧ください。
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