ITTF(国際卓球連盟)は卓球の大会のスポーツイベントでの地位向上を目指して、2021年から大会の構成を以下の表のようにする、World Table Tennis (WTT) という新構想を発表しています。
特に、グランドスマッシュ(Grand Smash)は、賞金を高くし、ショーアップして、卓球の試合以外にコミュニティ活動やエンターテインメントも楽しめる大規模イベントとする構想で、ゴルフのメジャー大会やテニスのグランドスラムのような開催地も固定した永続的なメジャーイベントにしたいということです。
WTTシリーズは、WTTチャンピオンズシリーズ、WTTスターコンテンダーシリーズ、WTTコンテンダーシリーズに分かれます。WTTチャンピオンシリーズも、通常のスポーツイベント会場ではなくエンターテインメント性を高めた会場で、テレビ放送向けのワールドクラスのエンターテインメントとして1台のテーブルで試合を行う構想のようです。
WTT(スター)コンテンダーシリーズは、世界ランキング上位32名に入ってWTTチャンピオンシリーズ進出を目指す選手のための大会で、こちらは通常のスポーツイベント会場での開催になります。今年までのチャレンジおよびチャレンジプラスシリーズに相当すると思われ、大会数が多いのは選手の移動が少なくて済むように世界各地で開催されるためだと思います。
注:(最大)は地元選手や予選通過者などの場合もあるためです。また、コンテンダーシリーズのダブルスは資料によって男子/女子ダブルスが24ペアになっていたり16ペアになっていたりします。
|
WTT新構想の大会構成(クリックすると拡大します)
|
世界ランキング16位以内の選手は両方のコンテンダーシリーズに出場しなくても年間9大会に出場できそうなので、年間の出場大会数を減らせそうですね。ただ、選手がそのように割り切って動いてくれるかは各大会でのポイント配分によると思いますが、そのようになればいいですね。
(参考資料)
ITTF News: WTT Brings Sportainment to Table Tennis
WTT Event Structure: Everything you need to know!