2018年4月5日木曜日

2018スペインオープン: 芝田沙季がU21に続き、女子シングルスでも優勝し二冠に

昨日に続いて、スペインオープン最終日で芝田沙季が前日のU21優勝に続き、女子シングルスでも優勝したことに関するITTFのニュースがあったのでこちらも訳しておきます。

芝田沙季が日本選手同士の試合を制し、タイトルを追加

2018年4月1日
4月1日に2018 ITTFチャレンジシリーズ スペインオープン女子シングルスで、昨日のU21で優勝した日本の芝田沙季が優勝し、タイトルリストに新たな1勝を加えた。

第5シードの芝田沙季は、日本選手同士の対戦で第1シードの佐藤瞳に勝利し、一番高い表彰台に立った(11-5, 11-9, 11-6, 13-15, 6-11, 11-7)。

スペインオープン女子シングルス優勝者n芝田沙季(写真: Alvaro Diaz)
試合の序盤では、同じ日本の佐藤瞳が駆使するバックスピンに芝田沙季が苦しむことはなかった。芝田沙季は常にトップスピンをかけ、チャンスがあれば方向を変え、対戦相手は展開を有利にするためにコートのすべての場所をカバーせざるを得なかった。

佐藤瞳のアタックに躊躇が見えたのは、第4ゲームで勝利が垣間見えたときだった。優勝は目の前だった。

佐藤瞳は勝利への執念で戦い、機会があれば守備から攻撃へと変化し、芝田沙季を悩ませた。接戦の第4ゲームを落としたあと、最初の3ゲームであった確信は、第5ゲームでは消えていた。

落ち着きを取り戻したのは、第6ゲームだった。1点ずつ1点ずつという使い古された言葉どおり、芝田沙季は集中し落ち着いて、10-7とリードし3回のマッチポイントを得、1回目で勝利をものにした。

注目すべきは、芝田沙季にとってこれがITTFチャレンジシリーズ女子シングルスの4回目の決勝であり、3度目の優勝だということだ。昨年のポーランドオープンでは芝田沙季は決勝で同じ日本の伊藤美誠に敗れた。その後、昨年の初めにベラルーシオープンで今回と同じカットマンと対戦し勝っている。このときは、芝田沙季はロシアのポリーナ・ミハイロワを倒して優勝した。

一方、ITTFワールドツアーとITTFチャレンジシリーズの両方で、佐藤瞳にとって5回目の女子シングルス決勝であり、決勝で初めての敗戦だった。

佐藤瞳は、2016年にはザグレブオープンで優勝し、昨年はベラルーシオープン、タイオープン、スロベニアオープンで勝っている。

(ITTF報道局マネージャ イアン・マーシャル)

(訳者注)原文では芝田沙季のチャレンジシリーズの決勝は3回目となっていたが、少なくとも2017ポーランドオープンで伊藤美誠に負けたとあるので「4回目」とした。また、2017ベラルーシオープンの優勝が、芝田沙季と佐藤瞳の両方に記述があり、調べたところ2017ベラルーシオープンでポリーナ・ミハイロワを破って優勝したのは佐藤瞳であり、芝田沙季が優勝したのは2016ベラルーシオープンで決勝の相手はベラルーシのビクトリア・パブロビッチだった。


2018年4月3日火曜日

2018スペインオープン: 芝田沙季、1日8試合を戦い二冠に迫る

スペインオープンは、日本選手の活躍で終わりITTFニュースも日本選手、特に芝田沙季選手の写真であふれていますが、その1つとして最終日の前日で芝田沙季がU21で先週のドイツオープンに続く2週連族のU21優勝決める決勝を含め、1日に8試合をこなしたことを特集している記事を取り上げてみます。

芝田沙季、完璧な強さで1日8試合を戦い決勝へ

2018年3月31日
3月31日にここスペイン グアダラハラで行われた2018ITTFチャレンジシリーズのスペインオープンの女子シングルス準決勝は、緊迫した時間だったが上位選手が生き残った。

特に日本にとってはいい結果で、佐藤瞳と芝田沙季が優勝に迫った。
芝田沙季にとって多忙な日だった(写真: Alvaro Diaz)
第1シードの佐藤瞳は第3シードのハンガリーのポータと対戦し、7ゲーム(11-6, 10-12, 8-11, 13-11, 13-15, 11-7, 11-8)で勝利を手繰り寄せた。この試合で、ポータは勝利への強い執着を示した。

ゲオルギナ・ポータが守備型の選手を得意としていないのは確かで、実際、台に付いてのカウンターの打ち合いの方がポータにとってはやりやすい。

しかし、ほぼ1年前の4月30日に2017 ITTFチャレンジシリーズのスロベニアオープン女子シングルスで対戦し佐藤瞳がストレートで勝ったとき(11-8, 13-11, 11-9, 11-6)に比べれば、今回は大きく改善しているのが見て取れる。

佐藤瞳はわずかな差で勝利したが、第5シードの芝田沙季の場合はさらに差は少なかった。芝田沙季は韓国の金裕珍との対戦で、最終ゲームで最少得点差で勝った(6-11, 11-9, 14-12, 11-5, 9-11, 7-11, 11-9)。

しかし、勝利へ執着し精神的に最強でなければ危なかった。芝田沙季の場合は、さらに肉体的な強靭さと完璧な強さも必要だった。

これが、芝田沙季にとってこの日3試合目の女子シングルスの試合だった。この日の早い時間帯には大藤沙月と組んで女子ダブルスの準々決勝を戦って勝ち、準決勝に進んだが第1ゲームの終了後に大藤沙月の負傷で棄権していた。さらに輪をかけて、芝田沙季はU21女子シングルスでもこの日3試合を戦い優勝している。

結局、芝田沙季は最終日前日に戦えるすべての試合を戦った。1日に8試合である。これは、記録に違いない。

(ITTF報道局マネージャ イアン・マーシャル)

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